2021年10月15日から放送が始まったNHKドラマ『群青領域』では、主人公にシンム・ウンギョンがキャスティングされています。
韓国出身の女優さんですが
- アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜(テレビ東京)
- 七人の秘書(テレビ朝日)
にも出演されています。
日本でも活躍されていたので、既にご存知の方も結構いそうですね。
『群青領域』での役柄は、5ピースバンド『Indigo AREA』のメンバーでキーボードを担当するキム・ジュニです。
恋人のボーカリストが突然脱退を宣言したことにショックを受けるのですが、それ以外にもSNSからの標的になって全てを投げ出して逃げてしまいます。
そこから再生をしていくというストーリーで、群像劇になっています。
心に傷を負った主人公キム・ジュニを演じることについて彼女は深く考えているようでした。
ただ単に
- また日本ドラマに出演できてうれしい
- どんなストーリーなのかな
という表面的なものだけではなくて、タイトルにもなっている『群青領域』という言葉の意味を自分なりに解釈したそうです。
日本人でもなかなか聞き馴染のない言葉ですよね。
シンム・ウンギョンは『それは、弱さとか悲しみとかコンプレックスとか、心の傷を意味しているのかと感じています。誰にでも触れられたくない心の深い傷(領域)があって、それは自分には弱みで隠したい部分だし二度と傷つけられたくないと思うのですが、そんな自分でも誰かに認めてもらいたいという裏返しなのだと思う。そういう主人公の気持ちや悩みが視聴者に響けばいいなと思う』といっていました。
SNSでファンから叩きのめにされて深い傷を負ってしまうという役ですが、これは今のSNSの在り方そのものがドラマにされているのだと思います。
本名が出ないことをいいことに、モラルハラスメントが乱発していますよね。
そこを深く考えるシンム・ウンギョンは、きっといい演技をしてくれるんだろうなと期待をしています。
日本だと事務所がドラマの仕事をとってくるというやり方ですが、韓国では俳優本人が仕事を選ぶことが多いそうですね。
だから、彼女は『群青領域』の意味を考えたのかもしれません。
SNSへの向き合い方や付き合い方なども勉強になると思いますし、普段自分がSNSを見ているのとは違った視点も発見できそうで楽しみです。
『そういう考え方もあるんだ』と、私も柔軟な捉え方を身に着けたいなとも思いました。